前RIZINフェザー級王者の斎藤裕(34=パラエストラ小岩)が、鋼のメンタルで返り討ちを誓った。

31日開催の総合格闘技RIZIN33大会(さいたまスーパーアリーナ)で、昨年11月の25大会の同階級タイトルマッチ以来約1年ぶりに朝倉未来と総合ルール(5分×3回、66・0キロ)で対戦する。

22日、オンラインで練習を公開し、サウスポー構えで1分間のミット打ちを披露。「あんまり言わないんですけど(試合でもサウスポーは)あるかも知れないですね」と、ちゃめっ気たっぷりに話すなど、終始リラックスしたムードを漂わせた。

大舞台での経験を重ね、技術面でも精神面でも成長を実感する。25大会で朝倉未に判定勝利した後も、今年6月の28大会(東京ドーム)、10月の31大会(ぴあアリーナMM)と着々とリングに上がり、「自分に対する周りの見る目や試合の注目度が変わった」と、自覚するようになった。大みそか大会も「攻め方は用意してきているので楽しみにしてもらえれば」。リベンジに燃える朝倉未を、冷静なファイトで沈めるつもりだ。

言葉にも落ち着きが表れていた。朝倉未が先日の公開練習で「(斎藤の眉上の傷口を)狙えれば狙う」と宣言したことについては「当然でしょう」と意に介さず。一方で、朝倉未の左膝の状態が良化していることを聞くと「よかったですね。走れるならいいじゃないですかね。僕は気にしない」ときっぱりと話した。

難敵、朝倉未を「優しくなったような気がした。試合ができる喜びのようなものを感じた」と評した斎藤。「僕はいつも通りやるだけ」と、力強く締めくくった。