ボクシングWBO世界スーパーフライ級6位福永亮次(35=角海老宝石)が「積極プレス」で同級王者井岡一翔(32=志成)を追い詰める覚悟を示した。

31日、東京・大田区総合体育館で、10度目の大みそか決戦を迎える井岡に挑む。24日には都内の所属ジムで練習を公開し、シャドーボクシングやミット打ちを消化した。スパーリングは21日に打ち上げ、減量もリミット(52・1キロ)まで、残り3キロと順調に進んでいる。

「ワクワクしているし、緊張もしている。(井岡は)すべてが一流」と世界4階級制覇王者に敬意を表した上で、福永は「自分からプレッシャーをかけていければ。熱く感動させる試合を見せる。最後は自分の手があがっている」と自信の表情を浮かべた。

プロデビュー戦で黒星を喫し、連敗で1度は現役を引退している。ジムを2度移籍しながらたどり着いた世界初挑戦。勝てば日本男子最年長となる35歳4カ月での世界王座初奪取となる。

新型コロナウイルス変異体「オミクロン株」拡大による新規外国人入国の原則禁止を受け、IBF世界ジェルウィン・アンカハス(29=フィリピン)との王座統一戦が中止となった井岡のV4戦の挑戦者として、急きょ白羽の矢が立った。昨年12月、国内4人目となる日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィックの同級3冠統一を達成している実力派サウスポーが井岡撃破に燃えていた。