ファン待望の最強マッチが8年越しで実現する。キックボクシングのRISE世界フェザー級王者那須川天心(23)と、K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(30)が24日、都内で記者会見に臨み、来年6月に対戦することを発表した。

15年11月に那須川が武尊に呼びかけたことで始まった2人の対決論争は、所属団体の違いやスポンサー問題、ケガによる延期など大きなハードルを乗り越え、22年に中立のリングで実を結ぶこととなった。

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40戦40勝(28KO)の那須川と41戦40勝1敗(24KO)の武尊が、ついに拳を交える。「昔の格闘技界のように団体の垣根なく対戦できる」。カラフルなペイント柄をあしらったタキシード姿の那須川も、えんじのネクタイに黒スーツ姿の武尊も、それぞれに喜びをかみしめていた。

対戦実現までには紆余(うよ)曲折があった。キック界のエースとして13~15年頃からその地位を築いた両雄は、互いに対戦を熱望しながらも「ディズニーとユニバーサルスタジオぐらい世界が違う」(那須川)「最初は存在を恨んだ時期もあった」(武尊)と、所属やスポンサー問題の壁に阻まれた。今年6月の東京ドーム大会で対戦が検討されたが、武尊の右手のケガで延期。今月末の大会も検討されたが、実現には至らなかった。それでも団体間で話し合いが重ねられ、RIZIN榊原信行CEOが総合プロデューサーとして製作委員会を立ち上げ、公平なルールによる中立な状況下での実施が決定した。那須川は来年4月に予定していたボクシングへの転向を延期し、「けじめ」として対戦を決意した。

戦いの火ぶたは切られた。武尊は「延長無制限ルール」を提案し、那須川はKO宣言と、完全決着をつける構え。「絶対的な自信がある。気持ちがあれば必ず勝てる」と武尊が言えば、「勝っているところはいっぱいある。マインドです」と那須川。1歩も譲らぬ両者が、来年6月のリングで最強を決める。【勝部晃多】