WBO世界スーパーフライ級6位の福永亮次（35＝角海老宝石）は、世界戦初挑戦で0－3の判定負けを喫した。
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世界4階級王者、WBO世界スーパーフライ級4度目の防衛戦となった井岡一翔（32＝志成）に挑み、序盤から積極的に攻めた。だが有効打は少なく、7回には鼻から流血。終盤も手数では上回ったが、ガードの上からでダメージを与えるには至らなかった。試合後の主な一問一答は以下の通り。
－世界戦初挑戦を振り返って
福永 悔しかったですね。
－井岡選手とやってみて
福永 世界を肌で感じた。
－どのようなところで
福永 パンチも、全部逃がされている感じがした。自分のボクシングをさせてもらえなかった。なんか、うまかったですね。
－手応えは
福永 パンチが当たっても倒れる気がしなかったですね。
－逆に倒される恐怖は
福永 それはなかったですね。
－井岡選手はどんな選手
福永 思っていた通り、教科書通りの完璧な、隙のないボクサー。
－人生を変えると言っていたが
福永 変えられなかったです（苦笑）。勝てなかったら、結果を残せなかったら何も意味がないので。
－35歳で世界戦初挑戦。今後は
福永 1回考えます。ゆっくり休みます。
－今は何がしたい
福永 今は、温泉でも行って、うまいもん食って、うまい酒を飲みたいです。
－この試合を振り返る機会はありそうか
福永 たぶん振り返ると思います。
－まだまだボクシングは続ける
福永 それも、もう…。35歳で、これ以上はないという気もしますが1回考えます。ゆっくり1回休んで。3カ月、3カ月、3カ月で試合をしているので。ちょっと1回休みます。
－多くのボクシングファンが見ていたと思うが
福永 僕のことを応援してくれた人も、ある程度はいるので勝てなくて申し訳なかったです。
－この試合、全て出し切ることはできたか
福永 そうですね！ 出し切りました。
－結果には納得している
福永 そうですね。
－3回ぐらいから相手が距離を詰めてきたが
福永 僕からしたら、足を使って自分の距離でやられるより、あのぐらいの距離でも問題はなかったです。問題はないというか（ポイントを）取られているから一緒ですけど。
－短い距離の攻防でうまさを感じたか
福永 いや、離れた時の方が感じましたね。
－芯で当たらない感覚だったか
福永 そうですね。パンチが当たっても、顔色一つ変わらないし。そこを自分でも疑いましたね。みんなが言うのはこれか、と思いましたね。やりながら。
－ガードの上からでも打ってペースをつかみたかった
福永 はい。でもガードも堅いし、ずっと崩れないので。
－当たった中で手応えのあったパンチは
福永 いや、どちらかといえばまだ、ボディーの方があったかもしれないです。顔はなんかもう、分からなかったです。顔色一つ変えなかったので。
－逆にショートのパンチを打たれてダメージは
福永 それは大丈夫です。
－外したいけど当たってしまう
福永 そうですね。みんな「井岡のパンチは見えへん」と言っている。よくスパーをしていても聞くんですけど、やっぱりうまいです。見えなかったです。モーションがないので。ストレートも（モーションが）ないので。
－ポイントを取られていた感覚は
福永。ありますね。
－どの辺りから逆転しようという感じになっていた
福永 10ラウンドで会長が「スタミナは最後は勝手に出るから、今からスタミナを残してくるな」と言われました。でも行くに行けない。当たらないんですよね。で、ずっと（相手が）狙っている感じもして、すごいなとやりながら。
－11、12回は井岡選手がロープを背にする場面が多かったが、あえてやっていたと思ったか
福永 あえて背負っていた感じがしました。
－人生を懸けた12回
福永 ダメでした。
－ジャッジの採点では2点差もあったが
福永 実際、どれが取られていて、どれを取っているかも分からなかったですね。「これ、いけたな」というのも…。見栄えの良さとかもあるので。
－11、12回はジャッジの採点も割れている。やれた手応えは
福永 手数を出したというだけで、いなされている感じがありましたね。
－もっと準備期間があればということは
福永 それはもう言い訳なので、何も言いたくないです。
－本当なら倒しにいきたかったけど、そうさせてもらえなかった感じか
福永 挑戦者なら、あんな戦いだったらダメなんですけど…。
－井岡選手ともう1度戦うとしたらどうする
福永 もうちょっと技を増やすというか、フェイントであったり、いろんな。そういうのをもう少し増やさなかったら、世界には届かないと思いましたね。間合い、タイミング、リズムとか…。12ラウンドの中で、間合いも変えていかないといけないんだなと。
－大工の仕事は
福永 年明けて（1月）6日ぐらいから。ホンマはもうちょい休みたいですけどね（笑い）。
