日本ミニマム級1位石沢開(25=M.T)が新王者となった。同級3位森且貴(21=大橋)と日本ベルトを懸けて拳を交え、8回2分50秒、KO勝利を収め、ベルト奪取に成功した。最軽量級ながらも序盤からパワフルなパンチで森を押し、8回にはカウンターの右を効かせ、最後は右の強打で仕留めた。リング上で「なにかちょっと実感がわかないというか、今はほっとしています」と安堵(あんど)の笑みを浮かべ「試合が終わったら足が震えるようになってきた」と日本王者になった実感が出てきたことを明かした。

昨年12月にWBO世界同級王座を獲得した谷口将隆(ワタナベ)の返上を受けて同カードが組まれた。19年9月、日本同級最強挑戦者決定戦で谷口に敗れていることもあり、リベンジ魂を燃やしている。日本王座を獲得し、世界挑戦の権利も得た石沢は「実力的にはまだまだですが、(谷口に)リベンジしたいという立場になれた」と安堵(あんど)の表情。世界王者となった谷口に雪辱を果たしたい気持ちは強く「(谷口に挑戦という)話になったら理想のリベンジができる」と挑戦を希望していた。