昨年10月にアルコール性肝硬変のため、52歳で死去したボクシング元WBA世界ミニマム級王者星野敬太郎さんの追悼興行が15日、東京・後楽園ホールで開催された。

セミファイナル前に師匠となる花形ジムの元WBA世界フライ級王者花形進会長(75)、星野さんと親交が深かった同門の後輩、元日本スーパーバンタム級王者木村章司氏(44=花形ジムトレーナー)が遺影を持ってリングに上がった。

花形会長は「現役時代は遅咲きだった。引退したり(現役を)やったり、引退したりやったりとしていましたが、最後に日本チャンピオンになり、世界チャンピオンになりました。本当に若すぎる死だなと思います。まだまだこれからジムをやって選手を育てたい気持ちがあったと思う。52歳の若さで亡くなり残念。長生きしてくれれば次の星野を育てていたかも分からないのに早すぎる。残念ですが、ご冥福をお祈りしたい」と故人を悼んだ。最後に追悼の10カウントゴングが打ち鳴らされると会場で大きな拍手が起こった。

神奈川・横浜市出身の星野さんは96年に日本同級王座獲得し、00年にWBA世界同級王座を奪取し、花形会長と日本初となる「師弟世界王者」となっていた。