総合格闘技RIZINは25日、オンライン形式で記者会見を開き、3月6日開催のLANDMARK2大会(会場非公開)に、キックボクシング界次世代のスター候補、吉成名高(21=エイワスポーツジム)が参戦すると発表した。相手はKNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者の白幡裕星(19=橋本道場)。肘ありのキックボクシングルール(3分3回)、契約体重52・5キロで対戦する。

ムエタイのラジャダムナン・ルンピニー認定ミニフライ級統一王者の吉成は、過去の参戦で4戦全勝4KOの実績を誇る。昨年大みそかの那須川天心RIZINラストマッチの相手として1年かけて調整されてきたが、ルールや契約体重問題などで難航し、実現には至らなかった。

榊原信行CEOはこの日、「びっくりする選手」として吉成を呼び込み、「思いが強すぎて言い過ぎた部分がありました。すみませんでした」と、大みそか大会前の言動を謝罪。「仲直りしました」と強調した。

緊張の面持ちで登場した吉成は、「那須川選手と試合をすることを大きな目標としてキャリアを積んできましたが、提示されたルールでは自信を持って天心選手の前に立つ心技体が準備できず、断腸の思いでオファーを断ることになりました。申し訳ありませんでした」と頭を下げた。「今回、またRIZINに参戦できてうれしい」と続け、対戦相手の白幡については「なんでもできる選手。面白い試合にします」と意気込んだ。