元プロレスラーの佐々木健介(55)が開会のあいさつを務めた。

黒のスーツ姿で登場すると、一礼してリングイン。「本日は大谷晋二郎のためにご来場いただきありがとうございます」と感謝した。新日本プロレス時代の後輩で、初代付け人を務めたのが大谷だった。「今なお病床で戦いを続けている。このケガとの戦いは厳しく長いものになるかもしれません。それでも、大谷はどんな時でもいつも笑顔で前向きに頑張ってきた男。どんなに苦しい時でもはいあがってきた男です」と、エールを送った。

さらに大谷が初めてIWGPジュニアヘビー級王座を戴冠したときのエピソードを披露。「『チャンピオンになったから付け人は替わってもらうね』と言ったらすごく寂しそうな顔をして『自分にやらせてください』と言ってくれた」と振り返り「そんな大谷だからこそ、新日本、全日本、ノアいろんな団体が集まった。皆さん、選手たちの熱い戦いをおもいきり楽しんでください。きっと大谷に届いてパワーに変えてくれる」と力を込めた。

今大会は、今年4月に試合中に「頚髄(けいずい)損傷」の重傷を負い、治療を続ける大谷晋二郎(49)の支援大会。売上金から諸経費を引いた全額が、大谷の家族に寄付される。