“疲れない男”が、ファンの大拍手を力に変えた。18年以来となるG1・4度目の優勝を目指す棚橋弘至(45)が、今春のニュージャパンカップ覇者のザック・セイバーJr(35)を退け、リーグ戦2連勝を飾った。
メインイベントとなったCブロック公式戦。序盤から多彩な関節技に苦しめられ体力を消耗したが、諦めなかった。最後は17分32秒、腕ひしぎ逆十字固めを回避すると、変形ジャックナイフ式エビ固めで丸め込んで3カウントを奪取。試合後のセイバーJrから「毎回仕留めたと思った瞬間にどうにかして生き残る」と評された、驚異的な根性を発揮し、難局を乗り切ってみせた。
試合後も、棚橋はファンを魅了した。「プロレスファンに光を見せられるのは俺しかいないだろ」と堂々と優勝宣言。花道を引き揚げようとしたところで、観客の大拍手を受けた。これにエアギターのパフォーマンスで応えると、さらにアンコールが起こり、計3度のエアギターを敢行。戦いの疲れも見せず、最後まで楽しませ続けた。
いつも力をくれるファンの後押しには、とことんお返しする。「大丈夫。俺は生まれてから疲れたことがないから。G1クライマックス、ちょっくら優勝してきます!」。折り返しの3試合目を終え、2勝1敗。残り試合を全勝し、満員の武道館でエアギターをかき鳴らすつもりだ。

