プロボクシングのアジア2冠ウエルター級王者豊嶋亮太(26=帝拳)が、フィリピン同級王者とのタイトル戦に臨む。6日に東京・後楽園ホールでWBOアジア・パシフィック同級王座のみを懸けて同級10位のフィリピン同級王者アダム・ディウ・アブドゥルハミド(27=フィリピン)との2度目の防衛戦を控える、5日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、両者ともに300グラム少ない66・3キロでクリアした。

昨年12月、坂井祥紀(横浜光)との2冠戦で判定勝利して以来、約8カ月ぶりのリングとなる豊嶋はカウンターパンチを中心に磨きをかけてきたとし「今年1発目の試合なので実力をみせないといけない。一味違うところをみせたい」と静かに闘志を燃やした。スパーリングは80回近く消化。「相手はガードもディフェンスもしっかりやるバランスの良い選手。カウンターの練習もしてきましたが、得意のボディー打ちは欠かさずに。自分のボクシングの軸は出していきたい」と気合を入れ直した。

昨年は日本人選手に3連勝し、現在の世界ランキングもWBO10位、WBC13位にランク。今年は年初から栄養バランスを意識した食事摂取を心掛け、昨年苦労した減量面の不安を取り除けたことも大きい。豊嶋は「ガッツリ動いてきた。体重の戻りも早いし、明日は良いパフォーマンスができそう」と手応えを示していた。