プロボクシング元東洋太平洋ライト級王者の世界ランカー中谷正義(33=帝拳)が11月1日、さいたまスーパーアリーナでWBOアジア・パシフィック同級王者吉野修一郎(30=三迫)に挑戦することが14日、発表された。ライトフライ級のダブル世界戦のアンダーカードとして組まれた。国内ライト級トップ両者が拳を交える。

過去に東洋太平洋同級王座を11度防衛した中谷は、現在WBC世界同級9位にランク。「吉野選手は日本で最高の選手。その選手に勝って次のステージに行く証明をしたい」と強い決意を口にした。海外では19年7月、のちの3団体統一同級王者テオフィモ・ロペス(米国)と対戦し、昨年6月には元3団体統一同級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)とも対戦している。中谷は「海外での経験は勝っていると。そういうアドバンテージを生かした試合をしたいと思っています」と静かに燃えた。

一方、王者吉野は「海外に向けてやる試合。勝った方が米国に行けると思う。キャリアでは負けているので、気持ちで(勝りたい)」と国内ライト級最強対決を制し、海外にもアピールするつもりだ。