世界プロムエタイ連盟(WPMF)インターナショナルミドル級王者決定戦(23日、東京・大田区総合体育館)で新潟市在住のプロキックボクサー喜多村誠(42=ホライズン・キックボクシングジム)がマイク・ジョー(BATTLE FIELD/TEAM J・S・A)と対戦する。

12月で現役引退を決めている喜多村にとって負けられない1戦だ。「最後まできっちりと戦いたい」。21年7月BOMミドル級王座、11年10月新日本キックボクシング協会ミドル級王座に続き、通算3つ目のタイトル獲得が懸かる。

マイク・ジョーとは7月にも今回と同じベルトを懸け戦い、引き分けた。再戦に向けてジム練習では相手のビデオを流しながらイメージを植え付けた。「対策を立ててもうまくいった試しはない」と苦笑いも走り込みにジムワークとトレーニングに抜かりはない。

05年7月のデビューから18年目。「もう十分にやったかなと思った」と今年初めに12月でグローブを置く決意をした。23日が今年9戦目。月1回に近いペースでリングに立ってきたのも「やり尽くす」という思いから。「誰にも文句を言われないようにKOで勝ちたい」。淡々とした口調に自信を潜ませた。【斎藤慎一郎】

◆喜多村誠(きたむら・まこと)1980年(昭55)7月22日生まれ、福岡県出身。九産大九州高(福岡)で空手を始め、3年時に全国高校総体個人戦に出場。九州産大では空手部主将。卒業後、キックボクシングに転向。05年伊原道場からデビュー。11年新日本協会ミドル級王座を獲得。13年に初防衛に成功後、15年に王座返上し、スーパーウエルター級に転向しムエタイ選手などとも試合を重ねた。戦績39勝(22KO)12敗10引き分け1無効試合。176センチ、普段は75キロ。