第10試合の終了後に、10月1日に死去したアントニオ猪木さんの追悼セレモニーが行われた。

若き日の猪木さんの映像が映し出された後で、元新日本プロレスのプロレスラーで元総合格闘家、現RIZINキャプテンの高田延彦氏が登場。リング上から、猪木さんへメッセージを送った。

高田氏は「初めて見たのは10歳の時。全身に電気が走り、14歳で弟子になることを決心した。その後は学校に行かず、近所の公園で自己流トレーニングをして、17歳で弟子入りした」と、まず過去を振り返った。

猪木さんは1976年6月、プロボクシング世界ヘビー級王者ムハマド・アリ(米国)と対戦。今や競技として確立した総合格闘技の源流ともいわれている。「アントニオ猪木がいなければ、あのPRIDEも、このRIZINも存在していなかった。そう私が断言したら、皆さんはどうでしょう。猪木さんが全身全霊をかけて生み出したメッセージが、いつのまにかたくさんの人たちの心の中に根を張り、つながっている。日本格闘技界の源流は猪木さん、あなたにあるということです」と力強く話した。

そして「猪木さん、見ていてください。ここで戦う若きファイターたちはおそらく猪木さんの全盛期は知りません。しかし、猪木さんのともした光の下で生きている。夢を追いかけている。どうぞ、彼らの勇敢な戦いぶりを見守り続けてください」と、天国の師匠へ呼びかけていた。

【RIZIN】扇久保博正VS堀口恭司 米格闘技団体ベラトールと対抗戦/ライブ速報中