元プロレスラー天龍源一郎(72)が主宰するプロレス興行「天龍プロジェクト」の新木場大会は20日、東京・新木場1stリングで行われ、頸髄(けいずい)損傷で入院中の天龍がファンへメッセージを送った。

開会のあいさつに登場した天龍の娘、嶋田紋奈(あやな)代表がメッセージを代読。「私はまだ会場に行くことはできませんが、目標を立て、プロレスを力にして頑張っています。今年も天プロのリングに上がる選手に大きな声援を送ってあげてください。よろしく!」と、早期の現場復帰を目指してリハビリに励んでいることを伝えた。

来月12日には同会場で、天龍プロジェクトの出場選手が決起して「天龍祭~天龍源一郎AID~」(天龍プロジェクト協力)を開催する。嶋田代表は「出場選手たちの気持ちが詰まった大会。リング上で負傷したということではないが、大将とともに謹んでお受けした」と説明。「40年もの間リングにささげてきた父の人生が、これからもプロレスの力になってほしいと願っています」と思いを話した。

天龍は昨年9初旬、長年の現役生活による負担で症状が顕著に出たとし、突然死のリスクを避けるために入院していることを公表。「環軸椎亜脱臼に伴う脊髄症・脊髄管狭窄(きょうさく)症」と診断され、同月14日に手術。リハビリを続けている。