同級4位重岡銀次朗(23=ワタナベ)が、屈辱をバネにベルトを手にした。同級3位で元同王者レネ・マーク・クアルト(26=フィリピン)と対戦し9回KO勝ちした。

重岡銀は今年1月6日に世界初挑戦。王者ダニエル・パラダレス(メキシコ)を相手に優位に試合を進めながら、自身のあごに王者の頭が直撃。王者陣営の試合続行不可能という主張で無効試合になった。

今回も再戦となるはずが、王者側が左鼓膜負傷を理由にかなわず。3150FIGHTを手がける元世界3階級制覇王者の亀田興毅ファウンダー(36)が苦心の末にたどり着いた暫定王座決定戦だった。

 

試合直後、リング上での一問一答は次の通り。

 

-いまのお気持ちを

皆さん、ありがとうございました。チャンピオンなりました。イェイ!

-かなり厳しい戦い

すみません…。楽に倒して、格好いい姿、みせるつもりだったんですが。初めてダウンして、すごい、何か貴重な試合でした。結構苦戦してしまって、すみません。

-ベルトの重み

今日は4月16日、何が何でも世界をとって、皆さんに笑顔を届けるつもりで、今日このリングに立ったんで、いま、ホッとしています。

-熊本地震では被害者もたくさん出た。故郷に向けて

今日はまあ、熊本地震があった日でもあって、すごい、もうプレッシャーあって。皆さんに、どうしても笑顔を届けたかったんで。っていうのもあるし、本当に熊本で僕は小さいころから、世界のベルトだけを、夢(として)持って、兄貴と2人で頑張ってきたので、メチャうれしいです。ありがとうございます。

-熊本の方、会場の方へ

本当に、皆さんが、熊本の方だけではなく、この会場にこんなに多くの人が来てくれて、皆さんの応援があって、昔からずっとここまで、ボクシングだけを頑張ってこれたので。ひとつ、こうやってベルトをとって形に残せたのは、本当に皆さんのおかげであることは間違いないんで。これからも重岡兄弟を応援していただけたら、自分らも頑張れるんで、これからもよろしくお願いします。