東京に初進出したボクシング興行の3150FIGHTを手がける元世界3階級制覇王者亀田興毅ファウンダー(36)が17日、都内のワタナベジムで一夜明け会見に臨んだ。

16日に東京・代々木第2体育館でダブル世界戦を実施し、重岡優大(26=ワタナベ)がWBC世界ミニマム級暫定王者、弟の銀次朗(23=同)がIBF同級暫定王座をともにKOで獲得した。

次回3150FIGHTは8月11日にエディオンアリーナ大阪で実施。興毅氏はそこで重岡兄弟によるダブル統一戦を実現させる意向を示した。WBC王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)は直前にインフルエンザに感染、IBF王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)は左鼓膜の負傷で当初の対戦予定を回避している。

興毅氏は「入札になるかもしれない」と見通しを語り、「ハードな交渉になるかもしれないが、全バリの亀田でいきますよ。何が必要か、マネー以外ない。浪速の闘拳の根性で、フルベットで必ず日本に持ってくる」と気合を示した。

プロモーターの熱い意気込みを受け、WBC暫定王者の優大は「まだ暫定。正規王者を倒して、お世話になった方々に恩返ししたい」。弟のIBF暫定王者銀次朗も「昨日は“3150(サイコー)”な1日だった。もっとレベルアップして(バラダレスに)レベルの差を見せつけたい」と語った。【実藤健一】