無敗同士の米人気スター対決がヒートアップした。

世界3階級制覇王者で現WBA世界ライト級王者ジャーボンテイ・デービス(28=米国)が22日(日本時間23日)、米ラスベガスのT-モバイルアリーナで元WBC世界同級暫定王者ライアン・ガルシア(24=米国)との136ポンド(約61・69キロ)契約体重12回戦に臨む。21日(同22日)には同地で前日計量に出席。デービスは135ポンド(約61・23キロ)、ガルシアは135・5ポンド(61・46キロ)でクリアした。

恒例のフェースオフ(にらみ合い)では両者が言い合うと先にデービスが両手でガルシアの体を押してもみ合いに。両者の関係者が入り乱れて“場外戦”は制止された。次代の「ボクシング界の顔」を決める戦いとして注目されるスター対決となる。今回ライト級リミットよりも1ポンド多い契約体重に設定、さらに当日の増長は10ポンドまでという条項はすべてデービス側の要望だ。

今回の制限がより大変なのは身長で12センチ、リーチも7センチ勝るガルシアとなる。厳しい体重制限を条項に加えたのもデービスがガルシア戦に対して神経をとがらせていることが分かる。20日(同21日)の最終会見で、デービスは「お前に言ってやる。あごを折る。俺があごに触れたらお前は眠る」とガルシアに警告。一方のガルシアも「土曜の夜、お前のすべてが止まる。彼を終わらせるつもり。それを約束しよう」と挑発を返した。両者ともに1歩も引かない。

勝利するのは、KO率93%を誇るパンチャーのデービスか。それともキレ味鋭い左フックとスピードが持ち味でKO率83%という今が旬のガルシアか。試合内容を含めたビッグマッチとして全米で注目を集めている。