プロボクシング4団体統一王者デビン・ヘイニー(24=米国)が、元3団体統一同級王者のスター、ワシル・ロマチェンコ(35=ウクライナ)を迎撃する。20日、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデンアリーナで激突する両者は17日(日本時間18日)、同地でそろって最終記者会見に出席。19年にWBC同級は正王者がロマチェンコ、暫定王者がヘイニーだった。当時、対戦を希望していたヘイニーは「彼は4年前に私と戦うべきだったと思う。今、その時が来た」と自信をのぞかせた。

現在は4団体統一王者となったヘイニーは29連勝(15KO)無敗。ユリキオス・ガンボア(キューバ)、ホルヘ・リナレス(帝拳)、ジョセフ・ディアスと王者経験者たちを下し、昨年6月にジョージ・カンボソス(オーストラリア)との2連戦でも連勝。ライト級で最強を証明してきた自負がある。「これは私にとってもっとも厳しいテストだ。だが楽な夜にしたいと思っている。できるだけ楽にして勝利を収めたい」と両肩に入った力を抜いた。

一方、ロマチェンコは母国がロシアの侵攻に見舞われ、自国防衛軍に入隊。昨年6月、当時の3団体統一同級王者カンボソスとの再戦が中止となった。王座返り咲きのチャンスを1度逃し、ようやくたどり着いた王座返り咲きのチャンスとなる。ロマチェンコは「ヘイニーはハイレベルのボクサーだ。ボクシングを理解し、何をすべきかを分かっている。リーチも足も使える。距離を生み出すことができる。しかし私にはこの競技での多くの経験がある。それが、私にとってとても興味深いことになるだろう」と不敵に笑っていた。