新日本プロレスの真夏の祭典「G1 CLIMAX 33」(7月15日~8月13日)が21日、新潟・アオーレ長岡で開催される。

メインイベントに新潟市出身のSANADA(35)が出場し、辻陽太(29)と対戦する。4月に新日本の最高峰、IWGP世界ヘビー級王座を新潟県出身者として初めて獲得した。同王者としての凱旋(がいせん)試合でもある今回、快勝で地元ファンに勇姿を見せることを誓っている。

 

“地元愛”を胸にSANADAがリングに立つ。「アオーレの盛り上がりは全国でも上位。パワーをもらえる」。出番はメインイベントの第8試合。相手の辻には6月のIWGP世界ヘビー級王座の2度目の防衛戦で勝っている。大声援をバックに返り討ちをイメージする。

今年の「G1 CLIMAX」には史上最多の32人(4ブロック各8人)が出場。15日に北海道で開幕し、辻戦は3戦目になる。SANADAが入るAブロックはほか7人全員が年下。今年は試合時間が30分から20分に変更されたが「時間が短いと集中するので、かえってスタミナを使う。若手はスタミナがありますよ」と苦笑いする。

もちろん16年のキャリアの積み重ねに揺らぎはない。「今年は3つタイトルを取る」。3月21日アオーレ長岡でのシングル戦トーナメント「NEW JAPAN CUP」で初優勝。そして4月、東京・両国国技館でオカダ・カズチカ(35)を破り第7代IWGP世界ヘビー級王座に就いた。県出身選手では初めて同タイトルのベルトを巻いた。それを土産に臨むアオーレ長岡でのG1。自己最高成績は20年の準優勝。上り坂の今、3つめの頂点に立つ自信はある。

35歳とベテランの域に入った。新日本の看板レスラーの1人となったが「夢中にやる少年の心を持っていたい」。プロレスラーを本気で目指し、新潟・巻総合高でレスリングを始めた。プロレスへの通過点と懸命に打ち込み、基礎を磨いた。真摯(しんし)に取り組む姿勢は当時から変わらない。

新潟には2、3カ月に1度は帰省する。欠かさず行うのが弥彦神社への参拝。「お願いはしない。ありがとうございますと感謝を伝えています」。唯一の願い事がある。「IWGPの試合を必ず新潟でやりたい」。そのために団体のトップを張り続けることが必要。大願成就の過程にあるG1を本気で取りにいく。【斎藤慎一郎】

 

◆SANADA(さなだ)1988年(昭63)1月28日生まれ、新潟市出身。巻総合高で柔道を始め、黒帯取得後に2年からレスリング部入部。卒業後、全日本プロレスに入門し、07年3月にデビュー。13年に全日本退団後、フリーでの海外参戦などを経て16年から新日本プロレスに所属。18年にIWGPヘビー級タッグ王座、22年にIWGP USヘビー級王座を獲得。182センチ、100キロ。血液型A。

 

◆G1 CLIMAX 新日本プロレスのタイトルの1つ。ヘビー級の選手が数ブロックに分かれて総当たりのリーグ戦を行い、各ブロックの上位選手による決勝トーナメントで覇権を争う。33回目の今回は史上最多の32人が参戦。4ブロックのリーグ戦が行われ、各組上位2人が決勝トーナメントに進出する。