日本選手最年長戴冠はならなかった。
世界初挑戦の同級11位・清水聡(37=大橋)は王者ロベイン・ラミレス(29=キューバ出身)に5回1分8秒TKO負けした。5回に左アッパーでダウンを喫し、立ち上がったところに連打でレフェリーが試合を止めた。12年ロンドン五輪銅メダリストが待ち望んだ世界初挑戦。勝てば37歳4カ月の最年長世界王座奪取だったが、夢を阻まれた。清水はこの試合を最後に引退を示唆した。
以下は記者会見での一問一答
◇ ◇ ◇
-いまの気持ちは?
清水「こんな大きな試合組んでくれた大橋会長に恩返ししたかったので残園です」
-王者ラミレスの重いパンチは想定外だったか
清水「想定内です。早い、うまい、オリンピック金メダリストですから。思った早さだった。体力やパワーは自分のほうが上。そっちでいければ、勝機もと思っていたが、足動かなくて。ペース握られました」
-今後は?
清水「今後のことはまだ考えていないです」
-右ジャブから前に前にいく作戦はうまくいかなかった
清水「数年前から体がうまく動かなくなって、体のバランス悪くなって、思うボクシングできなくて。できないなりにやってきたが、アマチュアを長くやりすぎたからか、バランスが崩れてしまって。悪いなりにずっとやって、試行錯誤して、全力を尽くしたが結果です」
-得意の左は体重が乗らなかった
清水「リーチ、身長、足をつかってロングから圧力をかけていけばいいのに、できなくて。いろいろな治療や分析とか、診てもらったけど治らなくて。悪いなりにできることをやって、ラミレスには勝てなかった」
-パンチの蓄積によるダメージがあったのでは
清水「ほぼ目の上でおでこでもらっていたので耐えられないほどではない。5回のアッパーで一気にダメージがきた」
-遅いプロ転向でようやくの世界戦だった
清水「勝って恩返ししたかったけど、松本トレーナーや大橋会長、みなさんに恩返ししたかったけど、なかなかうまくいかなかったですね」
-体の状況など考えると、覚悟があったと思うがラストマッチか
清水「まあそういう方向にはなると思いますね」
-解説陣にロンドン五輪代表の村田諒太氏らがそろってた。どんな思いか
清水「アマ時代の思い出っていうのは長かったので思いは強いですけど。(彼らの)声は聞こえて、あっいるんだなと思いました」
-ここまでの支えは
清水「まわりの人の応援とか、いつも見てくださっている松本トレ-ナーとか(涙声)」
-ファンの声援に手を挙げて応えていたが
清水「手を挙げてよかったのか(笑い)。あやまっておけばよかったのけど、手を挙げたかったんです。大きな声援聞こえたので感謝したかったですね」