前4団体統一バンタム級王者でWBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(30=大橋)が4階級制覇を成し遂げた。

WBC、WBO同級王者スティーブン・フルトン(29=米国)に8回TKO勝ちし、日本男子2人目となる世界4階級制覇を果たした。

勝利直後のリング上で、会場に来場したWBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)と、4団体統一戦実現をともに熱望した。

リング上でのインタビューは以下の通り。

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井上 皆さん本当にありがとうございました。昨年バンタム級で4団体統一して、今年その4団体をすべて返上することを決意して、今日この日にスーパーバンタム級の試合が決まり、ひたすら練習に励んできました。そのなか自分の練習中のけがによる一時延期ということもあり、関係者、フルトン陣営の皆様が快く受け入れてくれたので、この日を迎えることができました。本当にありがとうございました。

-以前までの階級と比べて

井上 すごくスピードもパワーも充実した試合内容が今日こなせたと思いますが、それでもまだこのスーパーバンタム級初戦ということで、まだ練習などでこうしできなかいとかというのが今回の練習を通して見られました。まだまだリカバリーだったり減量方法だったり改善するところは山ほどあると思います。このスーパーバンタム級でまだまだ強い姿を見せられると思います。

自分が思うスーパーバンタム級最強のフルトンを8ラウンドで倒すことができたので、このスーパーバンタム級最強と言えるのではと思います。ただいま僕が持っているベルトは2本です。今日この会場にタパレスが見に来ているということで、次戦、スーパーバンタム級で4団体統一をしたいと思います。

 

タパレス 自分自身がチャンピオンだと証明したいので、井上尚弥と戦いたい。

 

井上 今年中にこのふたつのベルトを懸けて戦いましょう!