前WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人（29＝ワタナベ）が有言実行のKO勝利を挙げた。フィリピン・フライ級2位ジャーベン・ママ（26）との同級転向後2戦目に臨み、3回3分9秒、KO勝ち。強烈な左アッパーで相手アゴをはね上げてダウンを奪い、キャンバスに沈めた。

担当の小林尚睦トレーナーとのミット打ちで磨いてきたアッパーだった。「KOで勝つことをテーマに挙げていた。小林さんとやってきた練習を出し、KOできたのは良かった」。昨年11月に寺地拳四朗（BMB）との統一戦に敗れて階級を上げた。5月にローランド・ジェイ（フィリピン）に判定勝利し再起を飾った。後楽園のリングは18年9月、チボ・モナベサ（インドネシア）戦以来、約5年ぶり。ファンに向け「（世界）3階級を取れるように頑張る」と宣言した。

今年1月にインフルエンサーの「あきまっくす」こと亜希夫人と結婚した。競技生活のサポートを続けてくれる妻と約束で、今月25日から約1週間、フランス、スペインと新婚旅行に出掛ける。京口は「ダメージなく終われて良かった」と笑顔。来年の世界3階級制覇挑戦へ、公私ともに充実している。【藤中栄二】