プロボクシングWBAスーパー、IBF世界スーパーバンタム級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)が20日、横浜市内のジムで練習を公開した。26日に東京・有明アリーナで、WBC、WBO世界同級王者井上尚弥(30=大橋)との4団体王座統一戦を控えるタパレスはシャドーボクシング、ロープ跳び、サンドバッグなどを披露。「試合に勝つための自信はかなり強い。2000%勝つ自信がある」と統一王者らしく強気の姿勢を貫いた。

愛称は「ナイトメア(悪夢)」。下馬評を覆し、格上とみられる相手が悪夢を見るという意味を込められている。海外のブックメーカー(賭け屋)のオッズでは、井上が有利。英大手ウィリアムヒルは、井上の勝利に1・05倍がつけられ、タパレスは8倍と差がついた。その「鉄板オッズ」は、まさにタパレスのペースとも言える。「井上よりも勝る部分? それは26日の試合を見れば分かる」と不敵な笑みを浮かべた。

タパレスを担当するエルネル・フォンタニーニャ・トレーナーは「コンディションは大変、良い。トレーニングもしっかりしている。井上よりも、より強く、速いと思う」と手応えを示した。既にほおはこけており、減量も順調な様子で「残り3ポンド(約1・36キロ)から4ポンド(約1・81キロ)を減らせばいい」と主張。17年4月、WBO世界バンタム級王者時代の大森将平戦で体重超過した過去があるものの「そういったことはあったが、しっかり勉強してきた。今回はそのようなことはありません」とキッパリと言い切った。