東京ドームに「デ・ハポン」の大歓声が響いた。IWGP世界ヘビー級選手権で挑戦者・内藤哲也(41)が王者SANADA(35)を破り、初の戴冠を果たした。昨年はタイトル戦こそ戦わなかったが、G1クライマックスで優勝し、プロレス大賞MVPも受賞した。24年は王者として全国を行脚し、日本中で「デ・ハポン」を叫び続けるという夢をかなえる。

リングに姿を現した時から内藤がドームのムードを支配した。「基本的にオレはマイナス思考。でも今はむしろマイナス要素を探す方が難しいぐらい、珍しくプラス思考で考えています」。自信をみなぎらせて臨んだSANADAとの決戦だった。

かつて、自らが率いるユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」に所属した王者を相手に、挑戦者の方が圧倒的な存在感を示し続けた。寡黙で玄人好みのSANADAに対し、ド派手なアクションでファンを魅了し、勝利も引き寄せた。

内藤は試合前からSANADAに対する不満を口にしてきた。「昨年の3月に自分と同じユニットから抜けて、4月にチャンピオンになったんですけど、そのときが一番存在感があったんじゃないかと。それ以降どんどん存在感が小さくなっている」と“口撃”。自らの方が王者にふさわしいと幾度となくアピールした。

「静」のSANADA、「動」の内藤。SANADAに対して「もっと発信しないともったいない。自分から動かないと何も変わらない」と繰り返してきた。自らは15年のメキシコ遠征中にルーシュとラ・ソンブラのユニット「ロス・インゴベルナブレス」に意を決して加入。それがその後のレスラー人生での成功につながった。恩人の2人と日本でも一緒に戦えるように、スペイン語で「日本の」という意味を加えた「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」を今でも守り続けている。

頂点に立った内藤は「新日本のプロレスの先頭に立って全国を回りたいし、全国のお客さまを喜ばせたい。もう日本中、端から端まで、すべての会場で『デ・ハポン』をやりたい」と目を輝かせた。

◆内藤哲也(ないとう・てつや)1982年(昭57)6月22日生まれ、東京都足立区出身。05年12月に新日本に入門。06年5月デビュー。13年8月、G1クライマックスで初優勝。メキシコ遠征から戻った15年に「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」を結成し、大ブレーク。16年4月にIWGPヘビー級王座初戴冠。23年は2月に武藤敬司の引退試合の相手を務め、夏のG1を制覇。得意技はデスティーノ。プロ野球広島の大ファンで、シーズン中は入場直前までスコア速報をチェックする。180センチ、102キロ。

【新日本】IWGP世界ヘビー級選手権SANADA-内藤哲也など/東京ドーム大会ライブ速報中