結成約4カ月の外国人タッグが、新日本のタッグ戦線「1強ムード」に風穴をあけた。
第6試合となった「IWGPタッグ&STRONG無差別級タッグ選手権試合」で、S-王者組のヒクレオ(32)、エル・ファンタズモ(37)が、昨年のワールドタッグリーグ(WTL)で前人未到の3連覇を成し遂げたIWGP王者組、後藤洋央紀(44)、YOSHI-HASHI(41)を下し、2冠王者に輝いた。
3度目の防衛を目指したベテラン組を、高い身体能力でのみ込んだ。立ち上がりからジュニアヘビー級出身のファンタズモが機動力で魅了すると、208センチのヒクレオは対照的にパワーで「毘沙門」の2人を削った。目まぐるしく展開が入れ替わる中でも、試合を優位に運んだのは新世代タッグだった。
後半に窮地が訪れたが、踏ん張った。相手組の必殺技である「激烈一閃(いっせん)」からの「消灯」と、たたみかけられた。そして奥の手である「奈落」の体勢に入られたが、ファンタズモがヘッドシザーズホイップで後藤を投げて難を逃れた。ここから底力を発揮。一気呵成(かせい)に攻撃に転じると、最後は9分47秒。ヒクレオがコーナー最上段からダイビングボディープレスを後藤にお見舞い。これが決定打となり、3カウント後もなかなか立ち上がらせなかった。
2本のベルトを携えたファンタズモは「大切なことは俺たちの名を100代目IWGPタッグ王者として歴史に名を刻めたことだ」と胸を張った。
WTLのブロック戦では同タッグから勝利も、再び相まみえた決勝戦では40分の死闘の末に散っていた。東京ドームの大舞台で雪辱を果たし、完成度の向上も見せた「God」の2人。「誇りに思う。どんな挑戦者でも受け入れる」と豪語した。いかなるチャレンジャーでもなぎ倒し、新たなタッグの歴史を切り開いていく。

