昨年6月に続いて2度目の凱旋(がいせん)となった中島翔子が、地元ファンの前で「最強の怪獣」となることを誓った。

試合前に、3・31両国大会でアジャコング、マックス・ジ・インペイラー組とのタッグマッチが発表された。ともに体重100キロ近くある「令和の超ミラクル野獣パワーコンビ」だが「身長1・47メートルの大怪獣」のニックネームを持つ中島は「どっちが最強の怪獣か決着をつけよう」と、世紀の大一番に向け、闘志を見せた。

「享楽共鳴」として一緒に戦うハイパーミサヲも気合十分。昨年7月アジャに破壊された戦闘自転車「ハイパミ・ドラマチックドリーム号」の2代目製作のため、クラウドファンディングで総額200万円を集めてアップデートするなど準備万全だ。「まだ私が出してない秘密機能がある。指一本触れさせずに、あの2人を倒してやります」。協力してくれたサポーターの気持ちを背負い、新車を野獣たちにぶつけていくつもりだ。

この日中島は、ミサヲとの享楽共鳴タッグでメインイベントに登場。地元ファンの前で、渡辺未詩、宮本もか組を相手に躍動。中島が宮本にDDT、ミサヲが渡辺にハイパミ・リターンズを決めると、最後は中島が孤立した宮本にダイビング・セントーンを投下して3カウントを奪った。「ここにいる人たちは、今日で全員享楽共鳴の仲間になった」。地元ファンを引き込んだ小さな怪獣が、3・31両国大会で、大きな勝利をつかむ。