無敗の格闘家でWBOアジア・パシフィック・バンタム級1位の那須川天心(25=帝拳)がボクシングで初タイトル奪取に成功した。転向5戦目で、同級2位のジェルウィン・アシロ(23=フィリピン)とアジアのベルトを懸けて戦い、3-0の大差で判定勝利を収めた。9回に左ボディーでダウンを奪った一方で、最終の10回にバッティングで左目上から流血した。
試合後の一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-試合の感想は
「相手がやりたいことをやらせてくれない。研究していた。うまかった。10ラウンド通して戦うことを経験できたことは良かった。自分のペースで戦えたことは収穫になった」
-ダウンシーンは
「打ってきたところを外して腹打って吹っ飛ばした。終始プレッシャーかけて相手も効いていた。だからダウンが取れた」
-初の10ラウンド戦ってみて
「スタミナ問題ない。今からもう1試合できる、そんな気持ちはある」
-ベルトを取ったことで、世界挑戦の権利を得た。日本人のバンタム級世界王者が多いが
「このタイトルはすぐに返上して、次なる高みへ進みたい。来年じゃないですか。すぐではない。1戦か2戦、段階を経て挑戦したい。いつでも準備はできています」
-カウンターを警戒して、どう突破口を開こうとしたか
「相手をプレッシャーかけて出そうとしたが、突っ込んでくるだけだった。攻めにくるという感じがなかった。こういう相手にどう、自分から仕掛けるか。今後の課題。今まではくる相手にカウンター。自分からいくことがあまりなかった。次からもっと練習する必要がある」
-キックのときも流血はなかったか
「ないんですよね。本当に顔に傷つけられて。格闘家みたいですよね」
-血を見て燃えたか
「切れたかと。1つの試合でいろいろ経験できたのは良かった。ずっと落ち着いて冷静に戦えた。相手の攻撃も見えた」
-来年中の世界挑戦の真意は
「来年中だと思う。挑戦権も得た。1年以上やらないのはおかしい。そろそろ上の人と、ゴーサインが出ればいつでもいける準備をしたい」
-(WBO王者の)武居(由樹)くんの名前を出したのは、この前のお返し
「お返しですね。来てくれてたので。勝ちましたとの報告をさせていただきました」
-7回に右構えになったが
「パッと出ただけ。ストレートを警戒していたのでフックを打ってみようと。変えてみようと。いろいろ試せた」
-(バンタム級の日本人世界王者の中で)この選手とやりたいと思う人は
「全員とやりたいんですよね。ベルトがほしいからではなくて、強いからやる。昨日負けた(井上)拓真選手も強いから。強いといわれてる選手、全員倒したいと思っている。どう組まれるか楽しみ」
-鏡で傷口を見て、どう思ったか
「ボクサーだなと思いましたね。医務室に行って、縫うなら嫌だなと。ただテープで治るといわれてほっとしています」
-流血して視界はさえぎられたか
「見づらくなった。焦ると駄目なんで、足使ってジャブついた」
-ダウンについて、相手選手はスリップじゃないかと言っていたが
「腹にパンチがあたって、吹っ飛んで倒れたんで。当たって倒れたんでダウンでは」
-10ラウンド戦って、バンタム級は
「スタミナは問題ない。相手ペースになったときは、今後の課題。自分のペースで戦えるように、日々稽古かな」
-世界挑戦への手応えは
「すぐじゃない。1年ある。挑戦権得ちゃったんだもの。焦るつもりはない。ジムがノーと言えばノーだし。OKもらえるまで、自分を高めるしかない」
-今日の試合内容と結果で、明日のテレビニュース、大谷翔平を超えるか
「(大谷は)試合勝ったんですか。無理でしょうね。テレビを見てる人はKO好きですから。判定では無理でしょ。格闘技好きな人には面白い試合ができたんじゃないかな」

