21年世界選手権で日本人初の金メダルを獲得したWBOアジア・パシフィック・バンタム級2位の坪井智也(29=帝拳)が、プロ2戦目で初タイトルを獲得した。同王座決定戦で同級1位バン・タオ・トラン(32=ベトナム)をスピードと連打で圧倒、2人のジャッジがフルマークをつける大差判定勝ちを収めた。

「全ラウンド支配するボクシングをする」。坪井は宣言通りの内容で完勝したが、笑顔はなかった。「決定打の甘さが出た。そこを強化していかないと」。圧倒しながらフィニッシュできなかったことが不満だった。「すごく学びのある試合だった」と振り返った。

もっともトランは試合前まで18勝(10KO)1敗の好戦績を誇り、唯一の敗北も2階級上の元世界王者に喫した判定負けというタフガイ。そんな強敵に対しても、坪井の技巧はすべての面で上回っていた。3月に2回TKO勝利で白星デビューしてから2戦目でのタイトル獲得は前日本ヘビー級王者但馬ミツロに続く日本最速タイ記録。28歳でプロデビューした遅れてきた大本命は「与えられた試合を勝ち続ければ(世界は)すぐに見えてくる景色」と、次のステージを見据えていた。【首藤正徳】

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