プロボクシング元WBA世界バンタム級王者で現WBC世界同級2位の井上拓真(29=大橋)が注目の日本人対決に備えて練習を公開した。24日、トヨタアリーナ東京で同級1位那須川天心(27=帝拳)との同級王座決定戦を控え、18日に横浜市の所属ジムでトレーニングを披露。シャドーボクシングと鈴木康弘トレーナー(37)とのミット打ちを各1ラウンドずつ取り組んだ。那須川陣営として帝拳ジムの浜田剛史代表(64)と元世界2階級制覇王者粟生隆寛トレーナー(41)が公開練習を視察した。

粟生トレーナーは「調子良さそうですね。上手いしスピードあるし総合力の高い良い選手。この試合に向けてコンディション的にもメンタル的にも整えてきているでしょうし、すごく良い表情だった」と感想を口にした。井上本人が「過去一、仕上がっている」と話し、スピード感あふれる動きをみせていたが、粟生トレーナーは「もともとスピードある選手ですし、天心本人もそこはある程度、想定していると思う。天心の練習パートナーにもスピードある選手がいるので、そこは特に心配していない」と話した。

担当する選手の出げいこなどで大橋ジムを訪問した際、粟生トレーナーは井上のパワー全開のパンチ力を見てきたとし「普段の練習も力強いサンドバッグ、ミットを見ている。それが試合に出るかどうか。それは天心もしかりで。倒すパワーはあるでしょうし。1回から来ることも想定し、中間距離、ロングでくることも考えている。どの状況でも場面でも対応できる」と手応えを口にした。

また視察を通じて、何か那須川に伝えるかどうかを問われた粟生トレーナーは「何となく、ですね。まあ言ったとしても本人が気にしないと思うので」と苦笑していた。