プロボクシングWBO世界フライ級7位飯村樹輝弥(28=角海老宝石)が妻との二人三脚で世界初挑戦初奪取を狙う。15日に横浜BUNTAIで同級王者アンソニー・オラスクアガ(27=米国/帝拳)に挑戦する。4日には東京・豊島区の所属ジムで練習を公開。自らの左肋骨(ろっこつ)骨折で昨年12月に辞退したオラスクアガ挑戦のチャンスがすぐに巡ってきた。プロ11戦目での世界初挑戦となる。

今回から新たにコンビを組む奥村健太トレーナー(37)とのミット打ちなどを披露した飯村は「ここまで順調にけがなく体調も良い状態。モチベーションは強い王者とできること、1度流れた試合がこうやって話が来て本当についている。常に決まった時から高いモチベーションでやれている。相手もこれ以上ない。フライ級で今一番強い王者と言われているのは間違いない。挑めることはうれしいし勝つと考えながらやれている」と意気込んだ。

世界戦セコンドには、22年10月にプロ初黒星を喫した後から本格的にマネジャーやトレーナーとして支えてくれている元ボクサーの真成美夫人(28)が入る。学生時代から交際し、23年7月に日本同級王座を獲得した後に結婚。日本王座の防衛戦、東洋太平洋王座獲得の際にもセコンドに入ってもらった。学生時代から交際しておりアマチュア時代からの自身を知る妻から「第三者的な」(飯村)アドバイスを送られる。昨年12月に負傷を理由にオラスクアガ挑戦を辞退した際も同夫人から「確実に勝つために今やる必要はない」と説得を受け入れて決断したという。

約1週間、辞退を勧めていたという真成美夫人は「世界という舞台に向けて小学校の頃からやってきたと思う。目の輝きは違うと感じている。練習できついこともあると思うけれど楽しんでやっている姿が見られる」と手応えを示した。飯村は「遠回りしてもまた頑張ってやって世界の挑戦権を取りにいこうとしたら…ついていましたね。この運を当日も発揮するだけですね」と気合を入れ直した。 負傷明けの1月初旬から調整のギアを上げるために、妻子とは別居して生活。1人暮らしでボクシングだけに集中していたところにオラスクアガ挑戦の再オファーが届いていた。飯村は「自分のボクシングをできる限り出していく。勝てれば何でもいい、どんな勝ち方でも。愚直に食らいついていく。家族にバックアップしてもらっている。世界を取ることが最高の恩返しだと思っている」と強い決意を口にしていた。

◆飯村樹輝弥(いいむら・じゅきや)1998年(平10)1月7日、東京・江戸川区生まれ。元WBC世界フライ級王者内藤大助らの世界戦に刺激を受け、小学5年から競技を開始。日出学園高(現目黒日大高)から日大進学し、ボクシング部主将。18年国体フライ級2位。アマ戦績は68勝13敗。21年1月、1回TKO勝ちでプロデビュー。23年年7月、日本同級王座を獲得し3度防衛。25年1月に東洋太平洋同級王座を獲得。家族はトレーナーの真成美夫人(28)と長女望杏(のあ)ちゃん(1)。身長164センチの右ボクサーファイター。