<プロボクシング:日本フライ級タイトルマッチ10回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール◇1700人

 日本フライ級タイトルマッチ10回戦は、同級1位・村中優(28=フラッシュ赤羽)が新王者となった。3回にダウンを奪うなど、手数の多い王者粉川拓也(28=宮田)に効果的な右フックを浴びせて2-1の判定勝ちを収めた。

 多くの世界王者の練習パートナー役だった村中がタイトル初挑戦で王座奪取に成功した。多彩なパンチを持つV3王者の粉川に僅差の判定勝ち。WBC世界フライ級王者・八重樫東、元同スーパーフライ級王者・佐藤洋太をはじめ、東洋太平洋ライトフライ級王者・井上尚弥のスパーリング相手を務めて成長。「ぶっ倒れずに王者と練習してきたことが、ここで生きました」と言葉を詰まらせていた。