東京女子プロレスが、2024年の能登半島地震から復興途上にある石川県七尾市で初めて大会を開催した。会場には625人(超満員札止め)が詰めかけ、全7試合が行われた。メインイベントでは石川県出身の高見汐珠が荒井優希、瑞希と組み、中島翔子&上原わかな&鈴木志乃組と対戦。荒井が志乃をサソリ固めで下し、地元での勝利を飾った。

会場の和田内スポーツセンターは、能登半島地震の発災直後に避難者を受け入れ、支援物資の集積・分配拠点となった場所。大会前には七尾市の茶谷義隆市長があいさつし、「発災直後はまずこんなことは考えられなかったです。でも、これは一歩ずつ復興に向かって進んでる証かな」と語った。現在も仮設住宅で暮らす住民がいることに触れ、「一歩一歩ですけど、前に向かって進んでいこうではありませんか」と呼びかけた。

地元石川での試合となった汐珠は、序盤からドロップキックを決め、荒井、瑞希との連係攻撃を披露。相手チームの集中攻撃に苦しめられたが、反転式ミサイルキックで反撃した。終盤には中島に振り子式ドロップキックを決めて連係を断ち切り、チームの勝利に貢献した。

試合後、汐珠は「地元で試合できるのめっちゃ楽しいし、これからも石川県にもいっぱい元気を届けていきたいなって思いました!」と笑顔。バックステージでも「七尾は初めてで、めちゃくちゃいろんな大変なことがあった地域の方に、今日元気を届けられたんじゃないかなって思って嬉しかった」と振り返り、「東京女子を好きになってもらえたらいいなって思いました」と地元への思いを語った。

大会を締めくくった荒井は「能登のために私たちができることはきっとこのリングで変わらぬ姿を見せることだと思っておりますので、そんな私たちを観て、誰かに少しでも元気が届けば嬉しい」とあいさつ。「私たちが元気を届けるという立場ではあったんですけど、来てくださった皆様からとても大きなパワーと元気をいただきました」と感謝を伝えた。

震災から2年9か月。復興への歩みを続ける能登に、女子プロレスが笑顔と活気を届けた。