東京女子の最高峰、プリンセス・オブ・プリンセス王座戦が行われ、挑戦者の中島翔子が王者・荒井優希を23分54秒、ダイビング・セントーンで破り、第18代王者に輝いた。中島は3度目の戴冠(たいかん)。荒井は6度目の防衛に失敗し、今年3月から守り続けてきたベルトを手放した。
序盤から互いに一歩も譲らない攻防を展開。荒井はレッグブリーカーやインディアンデスロックで中島の足を攻め、得意のビッグブーツを連発した。中島も619やエプロンへのダイビング・セントーンで反撃。荒井が雪崩式変形ブレイカーやFinallyを決めれば、中島もノーザンライトスープレックスで応戦するなど、激しい攻防が続いた。
終盤、荒井は渾身(こんしん)のサソリ固めでギブアップを迫ったが、中島は必死にロープへ逃れた。さらに荒井のフルネルソンバスターを阻止すると、セカンドロープを利用して619を炸裂(さくれつ)。ダブルアームDDTでマットに突き刺し、最後はダイビング・セントーンで3カウントを奪った。
試合後、中島は荒井に向かって「名古屋でアイドルをやってた時から、ずっと言わなかったことがある。何事にも一つも諦めずに全力投球している姿は、デビューの時からずっとカッコよくて。心の底ではずっと尊敬するべきプロレスラーだと思ってました」と思いを告白。「私は荒井ちゃんを尊敬してます。だから今日は私の勝ちだけど、またもう1回やりたい」と再戦を呼びかけた。荒井は「お願いします」と応じ、大きな荒井コールに包まれてリングを後にした。
すると、新王者の前に渡辺未詩が登場。「そのベルトが本当に似合っていて、とっても最強のプリンセスだと思います。だから単刀直入に、私とそのベルトを懸けて闘わせてください」と挑戦を表明した。
しかし、中島が初防衛戦を来年1月4日に行いたいと明かすと、今度はハイパーミサヲが乱入。毎年1月4日に中島と対戦してきた歴史を持ち出し、自身こそ挑戦者にふさわしいと主張した。
両者が譲らない中、ミサヲが未詩との次期挑戦者決定戦を提案。未詩もこれを受け入れたが、ミサヲは握手と見せかけてスタナーを見舞うなど、早くも火花を散らした。
中島は「勝ってすぐに2人も闘いたいって言ってくれるのは幸せな人生。いいチャンピオンロードになりそう」と笑顔。「私はイッテンヨンで誰が来てもベルトを守る」と宣言した。
バックステージでは「荒井ちゃんがこのベルトをどんなに大事にしていたか分かります。めっちゃ強かったです。またやりたい」と前王者を称賛。3度目の戴冠については「ベルトも新しくなっているから、新しい自分を開拓したい。もう一皮むけたいですね。もっとスーパーマンになりたい」とさらなる進化を誓った。
一方、王座陥落となった荒井は「負けちゃいました。今までずっとベルトがあったから、ベルトがないのが久しぶり。中島さんに負けた事実がすごくずっしりきている」と肩を落とした。
それでも王者として過ごした日々について「プロレスラー・荒井優希がちょっとはいいんじゃないかって思えたこと。自分でもちょっと好きになれたことが一番。プロレスラー・荒井優希らしさを学べた期間になった」と振り返った。
「今日は悔しいけど完敗。もっともっと強くなって、必ず強くなった荒井で中島さんの前にまた立ちたい。また必ずシングルのベルトを巻いて、プロレス界の中でも大きな存在になりたい」と再起を誓った。

