大相撲の夏巡業が30日、岐阜市でスタートし、関取衆の本格的な稽古が始まった。今月の名古屋場所で通算最多勝記録を更新し、39度目の優勝を飾った横綱の白鵬は「(次の目標は)幕内千勝。ゆっくりしている場合ではない」と決意を新たにした。

 場所後は母国モンゴルに帰国した。マッサージなどで体力回復に努めたが「体が言うことを聞かなかった。(場所中は)5回優勝決定戦に挑んだ感じ。疲れも抜けないまま巡業が始まった」と疲労感を口にし、この日は稽古をしなかった。

 また、玉ノ井巡業部副部長(元大関栃東)は左上腕付近の負傷などの影響でこの日参加しなかった横綱稀勢の里について「途中から来るとは聞いている」と明らかにした。夏巡業は8月27日まで続けられる。