注目の若手、西幕下14枚目炎鵬(23=宮城野)が再スタートを切った。2日目(13日)に常幸龍に序ノ口デビューからの連勝を21で止められたが、この日は自分より16センチ背が高い白鷹山の懐に入り、下からの攻めで今場所初白星を挙げた。

 「初めて負けた後はどうなるのかと負ける前から考えていたんですが、ホッとしました。今日は本来の直感を生かして、始め(デビュー当時)のころのような感じで相撲を取れました」。連勝中は勝ちにこだわるあまり、立ち合いで横に動いたりした。「この前(負けた時)もそうでした。横綱(白鵬)からも『真っすぐ行った方がいい』と助言されました」という。

 花道を引き揚げる時には数人の若い女性ファンから声をかけられ、写真撮影に応じた。「そりゃあ気分が悪いはずないです」。記録は止まったが、着実にファンの支持が増えていることを素直に喜んだ。