大相撲春巡業の伊勢神宮奉納大相撲が1日、三重・伊勢市で行われ、春場所を全休した横綱白鵬(33=宮城野)が巡業初日からパワー全開で臨んだ。

 春場所で優勝した横綱鶴竜、初場所で優勝した関脇栃ノ心ら16人が参加した、幕内力士トーナメント選士権大会で優勝。「2場所休んでましたから。初日から飛ばしていくというね。いいスタートが切れた。帰ってきたという感じですね」と手応えを口にした。両足親指の負傷についても「まぁまぁです」と口では言うものの、表情には余裕があった。

 夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)に向けては「体作りからやる。土俵勘、相撲勘がありますから。若手を使って稽古したい」と意気込んだ。「土俵に上がりたい、相撲を取りたいという気持ちになった」と春場所休場でたまったフラストレーションを糧に、昨年九州場所以来41度目の優勝に向けて仕上げていく。