大相撲の春巡業が4日、京都・舞鶴文化公園体育館で行われ、あいさつをしていた多々見良三舞鶴市長(67)が土俵の上で倒れた。スタッフや観客らが心臓マッサージなどを施したが、その中に含まれた女性に対して土俵から下りるようアナウンスがあった。場内アナウンス担当の若手行司が、周囲の観客にあおられて慌てて口走ってしまったという。市長は命に別条はないが、精密検査を受けるために舞鶴市内の病院に入院した。

<過去の女人禁制問題>

 ◆太田房江氏の要望 00年、大阪府で全国初の女性知事となった太田氏が、歴代府知事が春場所優勝力士に直接渡してきた「大阪府知事賞」を土俵上で授与したいと要望。04年まで5年連続で要望を出したが、実現せず。

 ◆女性乱入ハプニング 07年9月19日の秋場所11日目、40歳前後とみられる女性が、警備員の制止を振り切り土俵に乱入。約1400年の大相撲の歴史で初めて女人禁制が破られた。

 ◆千代大海の断髪式 10年10月2日、元大関千代大海は、自身の断髪式に母美恵さんを招待。土俵に上がれない美恵さんのために、土俵下まで下りた。