3場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)が、東前頭3枚目阿炎(24=錣山)に負けて2日連続で金星を配給した。

 立ち合いでもろ手突きを受けて上体が起き上がり、突き合いの応酬となって1度は土俵際まで運んだ。しかし押し切れず、頭を抱えてはたこうとしたが相手が落ちずに呼び込んでしまって土俵を割った。

 支度部屋では終始うつむいていた。我慢の相撲が取れずに「自分で引いて自分で負けた感じ。あのまますっと前に出られれば良かったんですけど」と声を絞り出した。自分の元付け人だった阿炎に、金星配給という形で恩返しされることになった。

 序盤戦を終えて3勝2敗。横綱白鵬が途中休場して1人横綱で場所を引っ張っている。中盤戦以降のカギを問われると「気持ちの切り替えですかね」と自分に言い聞かせるように話した。