7戦全勝同士による三段目の優勝決定戦が、十両の取組終了後に行われ、西11枚目で幕内経験もある鏡桜(30=鏡山、モンゴル出身)が、東91枚目の佐々木山(27=木瀬、秋田県大館市出身)を、土俵際の逆転の突き落としで破り、十両、幕下に続く3度目の各段優勝を飾った。

 16年夏場所以来の関取復帰を目指す鏡桜は、東幕下10枚目だった3月の春場所で、右膝を負傷し、先場所は全休したため、約9年ぶりに番付を三段目まで落とした。その再起の場所で優勝を決め「リハビリを4カ月、毎日頑張った結果がこうなった」と毎日のようにプールと四股を続けた成果を喜んだ。師匠の鏡山親方(元関脇多賀竜)からも「一生懸命やればチャンスは必ず来る」と励まされてきた。「奥さんや子供が支えだった。もう1回(関取で活躍できるように)頑張る」と早期の関取復帰を誓っていた。