大相撲の冬巡業は20日、埼玉・熊谷市で行われ、大関豪栄道(32=境川)が合流した。右上腕を負傷し、11月の九州場所は勝ち越しを決めた直後の12日目から途中休場。それでも「順調に回復している」と話し、結びの一番で横綱白鵬に寄り切られたが、この日から早速、取組も行った。

朝稽古では十両を相手に、ぶつかり稽古で胸を出した。「部屋で若い衆には胸を出していたけど、関取衆に胸を出すのは、ケガしてから初めて。年内に申し合いもしたい」と、初場所(来年1月13日初日、東京・両国国技館)を見据えていた。

また、今年1年を振り返り「優勝を目指していたので、それができなかったのは悔しさが残る」と、一昨年9月の秋場所以来、2度目の優勝という目標を達成できなかったことには唇をかんで話した。だが「いい相撲もあった。その、内容がよかった相撲をいつでも出せるようにしたい」と、力強く話していた。