若武者の挑戦を第一人者が退けた。休場明けで43度目の優勝を目指す横綱白鵬(34=宮城野)が、夏場所優勝で東前頭筆頭の朝乃山(25=高砂)と初顔合わせ。右四つガップリの体勢から最後は上手投げで仕留め連勝発進。朝乃山は初黒星を喫した。昨年夏場所以来となる6回目の優勝を狙う横綱鶴竜(33=井筒)も、平幕の北勝富士(26=八角)の挑戦を土俵際、逆転のはたきこみで退け2連勝とした。

初日に朝乃山に敗れた大関豪栄道(33=境川)は、新三役の小結阿炎(25=錣山)を左からの上手出し投げで瞬時に勝負を決め、初日を出した。大関復帰の栃ノ心(31=春日野)は、平幕の正代(時津風)に防戦一方で寄り切られ連敗。小結竜電(28=高田川)は、取り直しの一番で大関高安(29=田子ノ浦)を寄り倒しで破り、うれしい新三役初白星を挙げた。

1年前の名古屋場所で初優勝した関脇御嶽海(26=出羽海)は、遠藤(追手風)を押し出して初日を出した。新入幕で西前頭10枚目の貴源治(22=千賀ノ浦)は、この日も大翔鵬(追手風)を寄り切って2連勝。人気力士で西前頭14枚目の炎鵬(24=宮城野)も、巨漢力士の魁聖(友綱)を翻弄(ほんろう)。送り出しで勝って2連勝とした。

新十両同士の対戦で、西13枚目の木崎海(24=木瀬)が同14枚目の琴ノ若(21=佐渡ケ嶽)を寄り切って、うれしい関取初白星。同12枚目の竜虎(21=尾上)も「現役最年長対現役最年少」対決となった同11枚目の安美錦(40=伊勢ケ浜)に勝って新十両初勝利。2連勝とした一山本(25=二所ノ関)を含めた新十両4人の中で、白星がないのは琴ノ若一人となった。東幕下59枚目まで番付を上げた大関経験者の照ノ富士(伊勢ケ浜)は、今場所の1番相撲に勝って白星スタートを切った。