東前頭8枚目の隠岐の海(34=八角)が、同11枚目の阿武咲(23=阿武松)を寄り切った。初日から負けなしでの勝ち越しは初めて。優勝争いの単独トップの座も守った。

過去の対戦成績が2勝5敗と合口のよくない相手だったが「集中して、相手のことは考えずに当たっていくだけ。そういうことは考えない。1日1日、集中していくだけです」と、相撲内容には触れずに話した。

ストレート給金にも過度には喜ばず、その先を見ている。「ここまできたら、自分のやりたいようにやるだけ。初日から勝っているので、せっかくのチャンスを大事にしたい。いつも通りだけど、勝っているのは大きい」と話した。

NHKの大相撲中継では解説者の北の富士さんが「ひょっとすると、ひょっとするかな」と初優勝を期待。師匠の八角理事長(元横綱北勝海)は、優勝争いについて「まだ早いわな。これからでしょう、しんどいのは。まず目標は2桁」としながらも、優勝については「そのつもりじゃないと相撲はとれない」と指摘した。

隠岐の海も、初優勝への意識は隠さない。「初日からみんな優勝目指してますよね。当たり前です」と言い切った。