最高位大関から番付を序二段まで下げた後、初場所(12日初日、東京・両国国技館)で十両に戻った照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が4日、都内の時津風部屋に出稽古し、今年初の相撲を取る稽古を行った。

前頭豊山ら関取衆を相手に7番取って全勝。「ぜんそくが出ているので、2番ぐらいで息がハー、ハーとなってしまったけど、もう少し番数を増やして、場所前には20番ぐらい取れれば」と、今後も出稽古を中心に調整し、さらに状態を上げていく自信をのぞかせた。

前日3日に四股など、基礎運動で稽古を再開し、筋力トレーニングは継続的に行っているという。「前は重い器具を上げようとしていたけど、同じ重さを楽に持ち上げられるようにしたいと思っている。一時的なパンプアップではなく、長持ちするような筋肉をつけたい。(元横綱)千代の富士さんみたいな体を目指したいね」。肩の脱臼癖を筋肉をつけることで解消したといわれる、優勝31度の偉大な先人の名を挙げ、故障に泣いた過去の教訓から、肉体改造への意欲を見せていた。