左足首を痛めて先場所2日目から休場し、初場所(12日初日、東京・両国国技館)をかど番で迎える大関豪栄道(33=境川)は、幕内上位を相手に7勝2敗と復調をアピールした。

6日、東京・両国国技館で行われた横綱審議委員会(横審)の稽古総見に参加。小結阿炎、東前頭筆頭遠藤、西前頭4枚目正代と3番ずつ取った。最後に指名した正代には、疲労もあって1勝2敗だったが、阿炎、遠藤には負けなし。「いろんなタイプとやりたかった。(状態は)思ったよりはいい」と、収穫を口にした。

昨年末までは基礎運動などを中心に、相撲を取る稽古は行っていなかった。4、5日と同部屋の前頭佐田の海と相撲を取っており、他の部屋の力士と相撲を取ったのは、休場前の先場所初日以来、約2カ月ぶりだった。手応えと課題の割合については「半々かな」と、まだ物足りなさも感じている。それでも「先場所は、場所前の調子が良すぎたから」と笑顔で話し、しり上がりに仕上げ、上り調子のまま、まずはかど番脱出をクリアするつもりだ。