日本相撲協会は4日、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2週間延期して24日に初日を予定していた大相撲夏場所(東京・両国国技館)の中止を発表した。

夏場所中止が決まり、相撲協会はさらに新型コロナ感染拡大の予防策を強める。芝田山広報部長は、専門家から示された感染症予防のための実施事項を各部屋の師匠に郵送で通達すると明らかにした。実施事項は多岐にわたり、稽古時の基礎運動の際にも「可能であればマスクを着用すること」と説明。また幕下以下の力士らの大部屋での集団生活の際にも「終日マスクを装着すること」とした。マスクには名前を記入し、各自で袋に入れて自己管理することも求めた。

ちゃんこはできる限り大皿ではなくて個々に盛りつけ、食事中は極力会話をしないことも要請する。出稽古は引き続き禁止。接触を伴うぶつかり稽古などは自粛を推奨しつつも、各師匠の判断に任せるという。稽古場は扉を開けっ放しにして換気に努めるなど、感染防止に向けてあらゆる策を敷いた。