西前頭13枚目で幕内2場所目の琴ノ若(22=佐渡ケ嶽)が、大関経験者で東前頭13枚目の高安(30=田子ノ浦)を破って白星発進した。初顔合わせの相手に左を差され、胸を合わせてじりじりと寄られたが、土俵際で左からのすくい投げで逆転した。二所ノ関一門の連合稽古では、胸を出してもらったこともあったが「思い切っていこうと思っていたので、それを出せたのはよかった」と振り返った。

半年ぶりに観客の前での本場所となり、高安を破ると大きな拍手が起きたが「ありがたかった」と感謝した。今場所の目標について問われると「思い切って相撲を取りたい」話し、勝敗よりも土俵に立てる喜びを感じている様子だった。