東前頭7枚目の照強(25=伊勢ヶ浜)が、初の結びで大関朝乃山(高砂)を破る波乱を起こした。

「昨日の夜から付け人の錦富士と相談して決めた」という作戦を実行した。立ち合いすぐに潜って朝乃山の左足をとると、休まず一気になぎ倒した。勝った瞬間、「頭が真っ白になった」と振り返った。

直前に同部屋の照ノ富士が2敗目を喫していた。「照ノ富士関が負けたんで、もう1度単独首位に立たせてやろうと。それが実現できてよかった」。自身の勝ち越しもかかっていたが、「自分の星どうこうより援護射撃の気持ちが強かった」という。

照ノ富士が再び単独トップに立って千秋楽。169センチ、120キロの小兵は「部屋一丸となって盛り上げていければ」と最後まで気持ちでも援護する。