大相撲7月場所中に平幕の阿炎とともにキャバクラに行っていたことが発覚した幕下以下の力士が、師匠を通じて日本相撲協会に進退伺を申し出ていたことが3日、関係者への取材で分かった。

同関係者によると、師匠と当該力士間で進退について話し合い、協会にゆだねることにしたという。キャバクラ通いについてはすでにコンプライアンス委員会に報告済みで、6日の理事会で審議される予定になっている。

7月場所中は不要不急の外出自粛の通達がありながら、当該力士は阿炎とキャバクラに行った。発覚当初、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「場所後の理事会で議題に挙がる事案。幕内の関取が場所中にああいう形で休場することにおいて1つの事案として報告されるのは間違いない」と明言。同じ違反でも関取の阿炎の方が罪が重いとの見解を示した一方、当該力士は休場中だったにもかかわらず外出の違反をしたため、協会内では厳罰を求める声が上がっていた。師匠も責任を強く感じているが、当該力士は将来有望な関取経験者ということから、引退届ではなく進退伺を申し立てたという。