大関貴景勝が大関として初めて、初日から3連勝を飾った。
立ち合いで左上手を取られたが、土俵際で逆転の突き落とし。不利な体勢でヒヤリとする場面もあったが、白星をもぎ取った。 小結高安との“新旧大関”対決となった新大関の正代も、土俵際の逆転で3連勝とした。 大関経験者の照ノ富士や、元横綱朝青龍をおじに持つ豊昇龍らも初日から3連勝を飾った。 大関朝乃山は右肩を負傷してこの日から休場。12月に定年を迎える師匠の高砂親方(元大関朝潮)にとって最後の場所だったが、無念の休場となった。
3日目の取組模様を写真で振り返ります。
幕内
正代 | ○ | 突き落とし | ● | 高安 |
☆正代「ちょっと危ない相撲なので、ちゃんと攻め勝ちたいですけどね。何とか勝ちにつなげられた。(取組後に気にするしぐさを見せた左足は)今のところ大丈夫だと思う。今のところは普通に歩けている」
貴景勝 | ○ | 突き落とし | ● | 霧馬山 |
☆貴景勝「どんな形になっても焦らず、自分がやってきたことを信じてやるしかない。そこだけ信じてやってきた。相手はあまり気にせず、自分がやってきたものを発揮できれば。発揮して負ければ自分が弱いだけ。悔いのない相撲をやろうと思っています」
若隆景 | ○ | 不戦 | ● | 朝乃山 |
御嶽海 | ○ | 押し出し | ● | 輝 |
隠岐の海 | ○ | 肩透かし | ● | 隆の勝 |
照ノ富士 | ○ | 押し出し | ● | 阿武咲 |
北勝富士 | ○ | 押し出し | ● | 大栄翔 |
☆北勝富士「しっかり下から下からの圧力で、自分の方が低くいけた。久々に3連勝スタートしたので、一番一番集中していきたい。圧力があってこそ相手が引いてくれる。もっと踏み込みを早くできたらいい」
妙義龍 | ● | 突き落とし | ○ | 翔猿 |
☆翔猿「白星につながってよかった。今日は攻められたと思います。」
栃ノ心 | ○ | 上手投げ | ● | 琴勝峰 |
宝富士 | ● | 押し出し | ○ | 玉鷲 |
徳勝龍 | ● | 寄り切り | ○ | 遠藤 |
碧山 | ● | 押し出し | ○ | 照強 |
豊昇龍 | ○ | 小手投げ | ● | 炎鵬 |
☆豊昇龍「落ち着いている。調子も悪くない。体の動きも思った通りに動いている。(炎鵬が)どうやって来るか全然分からなかったけど、よく(対応)できたと思う。」
豊山 | ● | 渡し込み | ○ | 魁聖 |
☆魁聖(物言いがつくも軍配通りに勝ち)「負けたと思った。先に落ちたと思った。びっくりしたけど良かった。最後は詰めが甘かったですね。」
千代大龍 | ○ | 押し出し | ● | 逸ノ城 |
☆千代大龍「何とか勝ちました。(初日から)連敗するのは日常茶飯事なので焦りはないけど(幕内の)ケツなので。7番勝たないと落ちてしまう。このような状態で相撲を取るのは久しぶり」
千代の国 | ○ | 引き落とし | ● | 琴ノ若 |
☆千代の国(調子は)「ぼちぼちです。1日一番と思ってやっている。」
千代翔馬 | ● | 押し出し | ○ | 志摩ノ海 |
翠富士 | ● | 叩き込み | ○ | 天空海 |
☆天空海(今場所初白星を挙げて)「流れに乗れるように、2桁勝てるように頑張りたい。昨日も言ったけど、先場所も(初日から)2連敗してから2桁勝った。流れを自分から作れるような相撲を取れればいい」