大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が18年九州場所以来2年ぶり2度目、大関としては初めての優勝を果たした。1差で追いかける小結照ノ富士との結びの一番に敗れて13勝2敗で並んだ。優勝決定戦にもつれ込んだが、力強く前に出て、逆転優勝は許さなかった。

11場所ぶりの優勝で、初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)は、貴景勝自身にとって初めての綱とり挑戦となる。

来場所で昇進を決めれば、初土俵から所要38場所で白鵬と並んで史上3位のスピード昇進(1958年以降の初土俵、付け出しをのぞく)。

突き押し相撲に徹する24歳が、1年納めの場所を制した勢いにも乗り、新たな壁に挑む。